平成14年 12月 定例会(第6回) 平成十四年十二月十日
---------------------------------------●議事日程(第三号) 平成十四年十二月十日(火曜日) 午前十時開議第一、
一般質問---------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第三号)に同じ
---------------------------------------●出席議員(二十三名) 一番 池沢正博君 二番 吉野和博君 三番 内藤邦弘君 四番 井上 司君 五番 中野 勝君 六番 浜砂松生君 七番 新名美穂子君 八番 松本良文君 九番 吉野元近君 十番 井上久昭君 十一番 河野方州君 十二番 井上照也君 十三番 松浦幸男君 十四番 池田明男君 十五番 緒方敦男君 十六番 弓削春男君 十七番 橋口定幸君 十八番 横山昭雄君 十九番 黒木正善君 二十番 浜砂一郎君 二十一番 浜砂百敏君 二十二番 狩野保夫君 二十三番 野村隆志君
---------------------------------------●当局出席者 市長 日野光幸君 助役 一原則幸君 収入役 長友義忠君
総務課長併選挙管理委員会事務局長 滝井清次郎君 財政課長 井下敬三君
企画調整課長 斎藤敦弘君 税務課長 中武庄畩君
活性化推進室長兼西都原対策室長 大西秀邦君 建設課長兼
東九州自動車道建設対策室長 井上 功君
建築住宅課長 荒川昭英君 下水道課長 森 康雄君
都市計画課長 高橋芳徳君 農林課長 和田一男君
全国植樹祭対策監 増田恵二君
農村整備課長 太田寛文君
生活環境課長 黒木良直君 市民課長 神田 守君
健康管理課長 原 勝行君 会計課長 迫 政光君
福祉事務所長 関谷恒徳君 水道課長 長友敏明君 教育長 黒木康郎君
教育委員会総務課長 鬼塚 薫君
教育委員会学校教育課長 後藤文美君
教育委員会学校給食センター所長 日高英季君
教育委員会社会教育課長 小森一三君
教育委員会文化課長 阿万定治君
教育委員会スポーツ振興課長 緒方久己君
農業委員会事務局長 関谷 勝君 監査委員 斎藤末市君
監査事務局長 佐々木美徳君 消防長 中武 但君
---------------------------------------●議会事務局出席者 事務局長 甲斐克則君 事務局次長 蓑毛幸一君 議事係長 中武資貴君 議事係 本部博樹君 議事係 丸山浩幸君--------------------------------------- 午前十時零分 開議
○議長(池沢正博君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、お手元の議事日程第三号によって進めることいたします。---------------------------------------
△一般質問
○議長(池沢正博君) 日程第一、一般質問を昨日に引き続き行います。まず、七番新名美穂子君の発言を許します。
◆七番(新名美穂子君) (登壇)壇上からの質問を通告に従い、させていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。 今回の私の質問は、まず初めに
循環型社会づくりについてでございます。私は、平成十三年の十二月、第六回定例議会において西都市のごみ問題について質問させていただき、多くの回答をいただきました。本日は、そのときのお答えや最近の状況などを考えながら西都のごみ問題について質問させていただき、西都市の第三次総合計画にあります
循環型社会づくりを確認させていただきたいと思います。 宮崎市や西都、児湯が加入する県央地区十四市町村関連の
廃棄物処理センターは、
基本協定調印により宮崎市の大瀬町に着工され、既に動き出していることは皆様御承知のことと思います。私は昨年の議会で申し上げましたように、この宮崎市の
総合廃棄物処理センターが必ずしも循環型社会に向かった施設だとはどうしても思えないのであります。私たちは循環型社会に向かって、まだ何も備えをしてないとさえ思えるのであります。そこで、私は、
西都児湯クリーンセンターは県央の計画に基づく施設ではありますが、この
西都児湯クリーンセンターが実行に移されようとしている今が、西都市にとって循環型社会に向かう最後のチャンスではないかと思っております。西都市として今こそ循環型社会を目指して、市民、行政、業者一体となって
循環型システムをつくり、市長が常々言われるすばらしい西都を全国に発信できる施設ができることを願って本日の質問をいたします。 この
西都児湯クリーンセンターは、平成十二年度の
候補地選定作業から始まり、さまざまな問題を解決してようやく着工になりました。そしてこの間、交渉、計画に携われた皆様の御苦労と、そして地域の皆様の理解と協力に感謝いたします。だからこそ、
クリーンセンターを将来にも役立つ理想的施設としなければならないと住民の一人として強く思っているところでございます。市長のモデルとなる
クリーンセンターを設置し、観光として西都の活性化に役立てたいとの思いが通じたのでしょうか、植樹祭の会場として隣接したところが指定され、ここを森林公園として整備し、双方あわせて西都のメイン観光にするとの構想もあり、大変期待しております。 さて、西都市は、第三次
西都市総合計画の中で
資源循環型システムの確立を進めるとしております。そこで、市民協同の体制と循環型への実現に関連して三点、
西都クリーンセンター施設整備事業概要書から一点、質問させていただきます。 まず、市民協同の体制と循環型社会の実現に関する質問をいたします。市長は、昨年の十二月の市議会で、私の質問に対して「市民のモラルが非常に低い。まさにごみ問題は、行政、市民、業者の三位一体となった意識の向上を図っていかないと大変な状況になる」と述べられ、次の二点を回答されました。まず「管理者として、理想的な分別ができるよう市民への周知徹底を進める」、次に「意識の啓蒙を図り、協同の体制づくりができるよう、協議会の
メンバー活用や研修方法も効果の上がる方法を考える」というものでございました。その回答に関連してお伺いいたします。 一点目であります。前年度と比べ、分別の方法をどのように改善されましたでしょうか。また、周知徹底をどのように変えられましたでしょうか。対策とその成果についてお伺いいたします。 二点目であります。前回の質問において、理想的な三者の協同体制により、非常に清潔なにおいもほこりもない
クリーンセンターを運営している鹿児島の国分隼人をぜひ施設研修していただきたいとお願いしましたが、西都市の担当課でも国分隼人の
リサイクルセンターヘ視察に行かれたと聞いております。施設設備、環境、市民協同など、参考になると思われた点をお聞かせください。
市民協同体制と循環型社会の実現に関する質問の三点目は、
容器包装リサイクル法及び
家電リサイクル法に十分配慮したごみの分別収集の確立を進めるとあります。西都市における現在のごみの
分別収集要領は、可燃ごみ、古紙、古着、不燃ごみ、空き缶の五種類となっていますが、計画されている
西都児湯クリーンセンターの建設により、どのように変わる予定でしょうか。また、それは、だれがどこでどのような討議で決められるのでしょうか。もし決まっているなら、経過をお聞かせください。 最後に、
西都クリーンセンター施設整備事業概要書に関する質問でございます。この概要書には、
土地利用計画平面図案がありますが、その施設の進捗状況と設置目的、規模、予算についてお尋ねいたします。
リサイクルプラザの処理施設、
リサイクルプラザのプラザ施設、太陽とのふれあいゾーンの太陽光発電、風とのふれあいゾーンの
モニュメント風車、土とのふれあいゾーンの
エコファームのそれぞれについてお聞かせいただきたいと思います。 次は、西都の
男女共同参画社会づくりに対する質問でございます。 西都の
男女共同参画社会づくりに対する現状について及び
男女共同参画推進条例の制定についての質問をさせていただきます。
男女共同参画社会づくりが女性の人権尊重面からと、女性にとって働きやすい環境をつくり、対等なパートナーとして社会負担も共同に担い、男性も女性もともに住みよい社会づくりにというのが
男女共同参画の目的とするところでございます。 厚生省が平成十三年
合計特殊出生率を発表いたしました。これは一人の女性が一生に産む子供の数でございますが、十三年度は一・三三人と発表しております。このまま推移すると、日本はどうなるのでしょうか。出生率の低下が「女性の静かなる反乱」と言った方もあります。女性が子育てもできない環境を社会がつくり出しているということにほかなりません。
男女共同参画社会の実現こそが女性が働きやすい環境を創出し、少子・高齢化、若者の未婚・晩婚化を防ぐ決め手であると私は思います。そのために、性別を問わず、市民のだれもがみずからの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画し、その個性と能力が十分発揮できる社会を実現しなければなりません。しかし、私たちの長い暮らしの中で、根強く残った慣習やしきたりが、女性の社会参画や参加を無意識のうちに枠にはめ、
男女共同参画社会づくりを阻んでいます。 西都市では平成十一年三月に、
男女共同参画社会づくりを目指して「女性プラン21」という計画を策定し、西都市が目指す方向を示しております。そのプランでは、
政策方針決定の場への女性の参画の促進を目指し、各種審議会への女性の登用の目標を三〇%として積極的に推進し、女性のいない審議会の解消に向けて努力するとあります。しかし、プラン策定から三年後の現在の実情は、各種審議会への女性の登用率は一四・三%、女性の審議会等への参加割合は五十四組織中三十三となっております。また、女性の人材育成については、幅広い分野から女性の登用を促進するために、女性の人材情報の収集に努め、関係機関との連携を図りながら人材の発掘に努めるとあります。私は、人材発掘とあわせて、
男女共同参画基本法の理念の理解者を市民全般に数多くふやすことが必要だと思います。このように、このプランに沿って点検をいたしますと、あらゆるところにひずみが目立ちます。そのため「西都市女性プラン21」の計画達成のために、地域の特性に応じた
男女共同参画推進条例がぜひとも必要なのではないでしょうか。 市長は、ことしの九月二十八日の「
みやぎき男女共同参画フェスタ二〇〇二in西都」の
主催者あいさつにおいて、
男女共同参画推進条例の制定を目指したいとの意思を示されました。西都における女性問題を真剣に討議してきた実行委員や
ボランティア実行委員にとりましては、大変うれしいお言葉でした。私も
男女共同参画推進条例は必要だと常々思っておりましたので、時期を得た決断だと大変感激いたしました。そこでお伺いいたします。西都の
男女共同参画プランに対する現状についてと
男女共同参画推進条例の制定について、市長のお考えをぜひお聞かせください。 次の質問は、学校における
男女平等教育についてであります。 同じプランの中の男女平等の意識の育成では、「
学校教育全般にわたる人権教育を推進する」、また「
男女共同参画を推進するための
教職員研修体制を充実し、
男女平等教育の理解を深める」とあります。大人になって個性が固まってからの
ジェンダーフリー教育は大変難しいと思われますので、感受性のやわらかなときから
ジェンダーフリー、つまりジェンダーと申しますのは、社会的・経済的につくられた
性的役割分担という意味でございますが、なかなか日本語に適した言葉がないので、ジェンダーとか
ジェンダーフリーとかいうふうに、そのままの形で使っております。御了承いただきたいと思います。感受性の柔軟なときから
ジェンダーフリーの意識を根づかせる必要があります。そこで、教育に携わる教育者自身の意識のあり方が
ジェンダーフリーになっているのかが大変気になるところであります。「西都市女性プラン21」の中では、平等教育にかかわりの深い教科の生活科、家庭科、家庭技術科、社会、保健体育のほかに、道徳、特別活動などで、
男女平等教育の推進をするとありますが、具体的に道徳、特別活動の科目の中では、どのような教材でどのようなことをなされているのでしょうか。また、職員の学校現場の
ジェンダー意識についてはどのように認識していらっしゃるのでしょうか。教育長のお考えをお聞かせください。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(日野光幸君) (登壇)新名議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、
資源循環型社会づくりについての質問にお答えいたします。 まず、一点目の前年と比べ分別方法をどのように改善をし、周知徹底の方法をどのように変えたのかという問いでありますが、平成十七年度の
西都児湯クリーンセンターの供用開始に向けた分別収集の取り組みを平成十六年度から開始することとしておりますので、現在、
西都児湯環境整備事務組合において準備を進めているところであります。また、市民への周知につきましては、平成十五年度から各地区の公民館や各種団体への説明会を行っていくほか、市の広報紙、
環境フェスタなどのイベントなど、あらゆる機会を通じ周知徹底を図っていくこととしております。 二点目の国分隼人の
リサイクルセンターの視察において参考になったことがあればとのことでありますが、隼人町では、報奨金制度を取り入れながら、二百十四の公民館を単位とした
拠点回収方式により、集積所に二名の分別指導員を配置をして資源物の回収を行い、効果を上げているようであります。ただ、これが西都市に置きかえて考えてみますと、西都市は隼人町の約七倍の面積を抱えており、現在一千二百カ所の集積所によりごみの収集を行っていますことから、一カ所当たりの経費を起算しましても、年間多額の経費を必要とすることとなるなど、本市において、報奨金制度、
分別指導員制度により、コンテナを使った
ステーション方式の導入は極めて困難と思われます。 次に、三点目の分別がどのように変わり、それはだれがどこでどのように決めるのかとの御質問でありますが、最終的な分別の方法や種類につきましては、
西都児湯クリーンセンター建設に係る市町村会議において意見をいただきながら、
西都児湯環境整備事務組合において決定することになりますが、排出時の分別の計画としましては、現在の分別に空き瓶、ペットボトル、
プラスチック製容器、金属類などを加えた十二分別で回収を行い、ビール瓶などの
リターナブル瓶については、これまでどおり販売店に回収に出ていただくことで再資源化を図ることとしております。また、
西都児湯クリーンセンターでは、回収されたものを十六種類に分別し、資源化を図ることとしております。 次に、
西都児湯クリーンセンターについての質問でありますが、まず処理施設の
リサイクルプラザは、宮崎県
ごみ処理広域化計画に基づき設置される施設であります。
資源循環型社会への形成を目的として、平成十五年度にプラントを含め全体の施設の工事発注を予定し、そのための諸事務を現在進めております。なお、規模としましては、一日当たりの処理能力が四十五トンとなります。 次に、プラザ施設としての
リサイクルプラザは、
リサイクル活動の拠点として修理した家具や自転車などの再生品の展示を行ったり、市町村民はもとより、特に小中学生を対象とした
リサイクル体験学習や環境教育の場として活用することとしております。次に、太陽とのふれあいゾーン、風とのふれあいゾーン、土とのふれあいゾーンにつきましては、地元住民の皆様の強い要望も取り入れながら、隣接する植樹祭会場と一体的な整備を図るとともに、自然と環境の学習の場として位置づけております。なお、整備内容や予算につきましては構想段階であり、地元住民の皆様と協議の上、今後、詳細設計を行うことにしておりますので、現段階ではお答えすることができない状況であります。いずれにしましても、
西都児湯クリーンセンターは、
ごみ処理施設のイメージを払拭するような施設をとの地元の皆様の要望もありますので、それらを踏まえて整備を図っていきたいと考えております。 次に、
男女共同参画社会づくりについてのうち、西都市の
男女共同参画プランに対する現状についてお答えいたします。平成十四年三月三十一日現在、西都市の五十四の審議会、委員会等に対し、三十三の審議会等に女性が登用され、その参画度は一四・三%となっているところであります。なお、女性の参画度の高いものは、
女性行政懇話会の八〇%、働く婦人の
家運営委員会七〇%、西都市西米良村
介護認定審査会三五・七%などであります。なお、
各種審議会等への女性の登用につきましては、機会あるごとに、改選の時期に積極的に働きかけをいたしておるところであります。また、女性の人材育成につきましては、毎年継続的にさまざまな
女性行政事業、
女性行政懇話会の開催、
男女共同参画講座、フォーラムの開催、市長と女性のランチタイムなどを実施し、意識啓発や環境づくりを図ってるところでありますが、一部には今の環境に満足され、問題意識を持っておられない市民もおられるようでありますので、意識を持っていただくよう、また積極的に講座や講演会に多くの方が参加いただけるよう、今以上に啓発、環境づくりをしなければならないと考えておるところであります。 次に、
男女共同参画杜会づくりについてのうち、
推進条例制定についての質問にお答えをいたします。西都市で九月二十八日、二十九日に開催されました「
みやざき男女共同参画フェスタ二〇〇二in西都」での機運の高まり等を契機として、できるだけ早い時期に西都市の
男女共同参画に対する条例を制定したいと考えています。職域、学校、地域、家庭、その他の社会のあらゆる分野において、男女がそれぞれの個性と能力を十分に発揮し、対等な協力関係のもとでともに参画することができる社会の実現を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。(降壇)
◎教育長(黒木康郎君) (登壇)新名議員の御質問にお答えします。 まず、道徳や特別活動の時間にどのような
男女平等教育を行っているかということでありますが、道徳の時間におきましては、
小中学校ともに「他の人とのかかわりに関すること」という項目の中に、「男女仲よく協力し助け合う」「男女は互いに異性について正しい理解を深め、相手の人格を尊重する」といった内容が明記してあり、すべての児童生徒が男女のかかわりについて学習するようになっております。したがいまして、教師は内容にふさわしい資料の選択や説話等を工夫し、望ましい男女のかかわり方について指導しているところであります。なお、教材につきましては、教師の選択によるものでありまして、決められたものはありません。 次に、教職員のジェンダーに関する意識についてでありますが、このことについて意識調査を行ったことはありません。したがいまして、明確なことは言えませんが、学校においては、人権・同和教育として人権教育の研修会を計画的に実施しており、意識は高まってきていると思っております。しかしながら、長い歴史と文化の中でつくられた男女の性観でありますし、無意識の中で配慮を要する言動があるのではないかと思っております。今後も、教職員の人権意識の高揚に努めたいと思っております。 以上でございます。(降壇)
◆七番(新名美穂子君) それでは、いろいろありがとうございました。自席からの質問をさせていただきたいと思います。 まず、
循環型社会づくりについてでございます。 御説明によりますと、各家庭は、
容器包装リサイクル法に従った方法でごみを出すということになります。市は分別、洗浄を義務づけるということになるわけでございます。
容器包装リサイクル法の基本理念は、市民がそれぞれの立場でリサイクルの役割を担い、市町村のルールに従って分別、排出をするという責務を負わせていますので、
資源循環型社会に向かう体制ができたということです。しかし、問題は徹底をどうするかということになります。今こそ市民、行政、業者が三位一体となった市民協同の体制づくりが必要だと思います。協同の実現は、行政が市民のなすべき役割を明確に示して、市民の活躍の場を与え、その力を最大限に活用することだと思います。環境問題については、市民の中にも大変関心を持って既に実行している組織やグループがたくさんあります。そういうところには、
環境王国認定制度をつくるなどのような市民のよいところにも十分目を向けて鼓舞・激励し、市民が楽しくよい方向へ向かっていけるような啓蒙の方法を行政にとっていただくことも大変大切なことではないでしょうか。 そこで、質問の一点目でございます。市民協同の
循環型システムづくりをどのように計画されているか伺います。 質問の二点目でございます。西都市では、平成十三年度は
可燃ごみ処理費に一億百万円、
不燃ごみ処理費に一億六千六百万円、資源ごみ千六百二十万円、計二億八千万円以上もの経費を使っております。今後、この数字を
西都児湯リサイクルセンター施設により、どのように変えたいとの計画がおありかをお尋ねしたいと思います。各地区の説明会などで、将来の目標、資源ごみ引き取り業者との引き取り価格などの条件などを住民に示せば、目標が身近になり、市民の励みにもなると思います。目標設定はどうなっているのでしょうか。 質問の三点目は、ビニール袋によるごみの収集についてです。先ほど、鹿児島の
リサイクルセンターとの比較でお話をいただきましたけれども、鹿児島県国分隼人は、収集にコンテナやかごを使い回すことで、それから自動車の運行を工夫することなどで経費が安くなるという試算から、コンテナやかごを使った分別収集の方法をとっております。
資源循環型社会の目指すところは、できるだけごみになるものを使わないということにもあります。ビニール袋もごみになります。西都市も鹿児島のようにコンテナやかごにした方がよいのではないかと私は思っているのですが、再度御検討いただけないかと思っております。まず、それにつきまして、ビニール袋になった理由を簡単に御説明いただきましたけど、もっと詳しく数的なものが教えていただけたらと思います。 十一月二十九日の新聞に、串間市の
財政危機宣言の記事が載っていました。
公共事業削減などを柱とする
財政健全化重視の予算を組むというものであります。
西都児湯クリーンセンター建設においても、西都市の将来を見据えた
システムづくり等、誤りない選択をしなければならないのではないかということを強く感じた次第でございます。 それでは、次は、
西都児湯クリーンセンター施設事業概要書の土地利用計画平面図からの質問でございます。先ほどの市長のお答えの中に、地元住民の意向を配慮してクリーンなものにしたいという御意見がありました。私もそのことについては大変、ごみを処理するところが本当にごみごみしいところでは困ると思います。地元の方たちにとりましても、本当にぜひいい施設にしていただきたいというのは心から願っております。ですけど、この危機的財政の中で、七十億円もかけて建設される費用であります。できたら、見直すところがあれば見直し、地域住民の方の意向なども再度確認し合っていただいて、最小限の経費で最大の効果を上げられる施設となるようにした方がいいのではないかと思います。それで、一点目は
リサイクルプラザ処理施設でございますが、市民協同によりますと、分別、洗浄の徹底が進めば、ごみの減量化、洗浄作業の軽減が図られると思われます。施設規模の縮小が図られるのではないでしょうか。協同社会システムを考えた上での見直しをぜひやってはいただけないかと思っております。お考えをお聞かせください。 二点目は、太陽光発電施設についてでございます。太陽光発電施設は、クリーンエネルギーとして国も設置に助成策をとっているものであり、大変よい提案だと思いますが、現在の位置は山を切り問いた平地になっております。私は、このように山を切り開いたりした平地ではなく、建物の屋根につけるのが最良ではないかと思っております。そうすることによって効率のよい発電ができ、全電力を
クリーンセンターの運営に充てれば運営費の経費削減になり、また、大事な森を伐採する必要もありません。現在は非常にきれいな森をしております。まだここは整備が進んでおりませんで、森がそのまま残っておりますので、ぜひお考えいただきたいと思います。 三点目は、
エコファームについてでございます。西都の生ごみはコンポスト化の計画がありません。循環型社会を目指すなら、私は基本的には西都の生ごみはコンポスト化すべきだと思います。実態のない形だけの
エコファームになるのではないかと思っております。生ごみのリサイクルに取り組んだ上での提案が望ましいと私は思っております。皆さん御存じのとおり、国富町、綾町では以前から生ごみのコンポスト化に取り組んでおりますし、都農町では今、実験段階でコンポスト化に取り組んでおります。また、ここ
エコファームを観光農園とした場合、費用に見合う運用ができるのかどうかというのが大変疑問であります。お考えをお聞かせください。 四番目は、風の丘の風車のモニュメント設置についてでございます。本物の風力発電施設が各地にできている現在、モニュメントの必要があるのでしょうか。これも余り実利のない計画は極力控えて、ほかのものに検討していただいた方がいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。先日、
財政危機宣言をした串間市同様、西都市も歳出削減・抑制を最優先にすべきではないかという状況を考えて、私の考えを述べさせていただきました。市長の御見解をいただきたいと思います。 それから最後に、私がこれまで視察した数カ所の
リサイクルセンターの状況を報告してみたいと思います。市民協同により、すばらしい効果を上げている例を三つ紹介してみます。 昨年十二月の議会でも申し上げましたが、まず鹿児島の国分隼人の天降川
リサイクルセンターです。搬入される資源ごみの状態が非常によいので、平成十二年度は一千八百五十万円、平成十三年度は一千九百五十七万円のごみ売却による収益を上げ、関係する市や町に還元しています。そして、年間数千人の人たちがこの
リサイクルセンターに視察に来るということでございます。 二つ目の例は、熊本の水俣市です。ここも市民協同ですばらしい実績を上げています。九年前から家庭ごみの資源化を市民主体で取り組み始め、二年前からは二十四分別しています。分別の徹底を始めた当初は、市民のだれもが可燃ごみ、不燃ごみにしか分けたことがないのに、そんなに細かい分別ができるはずがないと感じたそうですが、市民を挙げてそれを克服し、初め一万トン超えていたごみを八千トン台に減少させ、環境ISO一四〇〇一を取得するまでになっています。そして、水俣でもごみのリサイクルにより売却益を上げ、これを市民活動に還元しています。さらに大事なことは、市民の社会参加の実績がごみ問題の解決にとどまらず、住民自治意識に目覚めた市民を育て上げるきっかけにもなっているということです。 三例目として、西都市の十数倍の人口、四十五万七千人の埼玉県の川口市では、一九八〇年に市長が市民との協同でごみリサイクルに取り組みました。その結果、リサイクル益は二〇〇〇年までの二十一年間で、資源ごみ三十三万二千五百十二トンのリサイクルにより売却代金十六億円を計上します。その上、このごみ減量により、市のごみ処理費が百二億円余りの節約になったということでございます。特に、この例は市長の英断でなし得た例であるということが特別に私の気を引いた点であります。 確かに市民の意識を高めるのは大変だと思います。しかし、市民との協同なくして
循環型社会づくりはなし得ないと思います。行政は正確な情報を積極的に広報し、市民の協同を促進するとともに、学習会、意見交換会、また学校における環境教育を積極的に取り入れることが重要ではないでしょうか。市民協同の実を上げることは、ごみ減量化に役立つばかりでなく、市民参加による社会づくりの意識を持った市民を育てます。このような理由から、市の将来を見据えた社会システムづくりと誤りない選択を、
西都児湯クリーンセンター建設においてもしなければならないと強く感じております。 次は、
男女共同参画についての質問でございます。 確かに、市長がおっしゃるように、意識の高揚が望まれます。そこで、二回目の質問は、
男女共同参画推進条例の制定についての質問と学校におけるジェンダーについて、市民意識の向上とあわせて質問をさせていただきたいと思います。 さて、
男女共同参画社会基本法は、「男女の人権の尊重」「社会における制度又は慣行についての配慮」「政策等の立案及び決定への共同参画」「家庭生活における活動と他の活動の両立」「国際的協調」の五つの基本理念を揚げていますが、西都の場合、
男女共同参画推進条例を制定するということになりますと、現状ではかなりの問題があることが思われます。まだ男らしさ、女らしさの表現にこだわりを持つ方も少なくなく、公に議論する場も少ないままに、
男女共同参画社会は日本の伝統文化を壊すとか家庭を崩壊させる運動だという批判もよく耳にするからであります。そのような地域社会の背景を持つ中での条例制定でありますから、その制定をするまでの過程において、少しずつ多くの理解者をぶやしていく、そんな条例づくりのやり方が望ましいと考えております。 西都市では、市民意識の啓発の一環として、市職員を対象に
男女共同参画研修会が平成十一年度から十四年度にかけて開催されておりますが、年に一度の研修で
男女共同参画について十分な理解が得られるかというと、無理ではないかと思っております。一方、十二年、十三年、十四年、
男女共同参画社会づくりに向けて、
男女共同参画講座が市民を対象に四回ずつの連続で実施されました。その結果が、今回の「
みやぎき男女共同参画フェスタ二〇〇二in西都」の開催には、研修を受けた方々が大変大きな力を発揮しています。西都はまず、このようにして市民の意識啓発から始めねばならないと思います。そして、施策の立案や実態調査などに多くの市民の参加を募り、意識の高揚とあわせて住民の意識を反映させ、「西都市女性プラン21」の見直しを経て、条例制定へ移るべきだと思います。その検討していく過程の中で、地域にふさわしい条例の内容へと充実させることができると思うからでございます。住民が条例制定に参加することによって市民意識が高まり、その後の市民活動にも積極的な参加が得られると思います。しかし、この条例は、現状としては市民からの機運の盛り上がりではなく、市民意識に先行して制定をせざるを得ない状況にあります。この弊害を改善するために、できるだけ多くの市民の参加でつくられる方がいいと思います。 ここで、現在の推進条例についての全体的な状況を報告させていただきます。内開府の資料によりますと、現在、三十六の
都道府県でこの条例を制定しています。検討中の
都道府県が十一県、市町村ではまだ十六の約二%の制定状況となっています。九州では九市町で制定され、宮崎県は策定中であります。県内の市町村では、都城と延岡が策定作業に入っております。また、宮崎は、これまで育った市民活動の代表者の人たちが主体となって一九九七年に策定した「男・女(ひと・ひと)のびやかプランみやぎき」という宮崎市の女性プランの見直しが計画されているということでございます。 先ほど述べました「
みやぎき男女共同参画フェスタ二〇〇二in西都」の開催においては、大会にみずから手を挙げた市民十四名の実行委員と九十六名の
ボランティア実行委員が、六月から九月までの四カ月にわたり、トータルアドバイザーの、たもつゆかり氏の指導を得ながら手探りでつくり上げています。分科会を立ち上げ、討議、調査、集計、問題点を明確にする過程において、このように行政のよき指導のかかわりがあれば、女性の能力を十分引き出せるよい実例だと思います。参加した市民みずからが成長を実感した、まさに手づくりの大会だったと私は思います。この大会のスタッフに二十四名の男性の参加があったのは、女性問題は女性に任されるケースがほとんどの中で大変効果的だったと思います。条例策定もこのような形で進められることを願っております。条例制定については、市民への啓発活動にも力を注ぐ必要があるということは言うまでもありません。先ほどから申してるとおりでございます。この条例制定については、市長は大会で策定をする意思をお持ちでございました。いつからどのようなプロセスで作業を進められる予定でしょうか、お伺いいたします。 次に、教育長にお伺いいたします。 九月に開催された「
みやぎき男女共同参画フェスタ二〇〇二in西都」で、学校におけるジェンダー問題を考える分科会をやりました。ジェンダーについて、保護者、先生、子供の三者ヘアンケートをしております。そのうち先生へのアンケートは、市内の小・中学校全員にアンケート用紙を配布し、二百六十一人中百八十七名、七一・六%の回収率を得ております。そこで見えてきたものは、保護者や子供に比べると、先生方の
ジェンダーフリーの意識は大変高いのですが、個々に見ると、校則の中などにはまだジェンダーが見られ、学校、家庭、職場を結びつけていかねば
ジェンダーフリー意識は育たない、今の社会を見ている限り、子供たちの中には性による差別が受け継がれるのではということでございます。例えば、PTA活動に休暇をとって参加するのは母親がほとんどであります。男性は、休暇をとってまでPTAに参加するのに抵抗感があります。PTA活動の大半は女性が担っているのに、一人のPTA女性会長もいないという現実もあります。これも地域全体に役割分担意識が残っているあらわれではないでしょうか。子供を取り巻くだれもがジェンダー視点に敏感にならなければならないと思います。 また、討議の中で、
ジェンダーフリーの意識を子供のときから育てるために、混合名簿に変えるとの多数の意見がありました。この混合名簿について、昨年の六月の議会で私の質問に対して、混合名簿の導入については、前教育長は「学校の先生方や校長と十分検討し、皆さん納得の上で取り組めば、それなりの意義が生じるのではないか」という答弁をされております。 それでは、質問の一点目、混合名簿について、現教育長のお考えをお聞かせください。 質問の二点目、今回の調査によりますと、ジェンダーという言葉を知らなかったと答えてる先生も一七%あります。学校においての
ジェンダーフリー教育は、大変大きな意義を持つと思います。意識調査などの実態の上に立った研修が必要だと思いますが、見解をお聞かせください。また、教材として、県の女性青少年課が毎年発行している「できることいっぱい~女の子だって男の子だって~」という小冊子は、どの程度利用されているのでしょうか、お伺いしたいと思います。 質問の三点目は、市内の保護者や先生が一堂に会して研究し合う
ジェンダーフリー実践指定校を設けるなどの西都独自の計画はできないでしょうか。地域にも
ジェンダーフリーが根づく大きな力になるのではと思います。いかがでしょうか。 以上、質問を終わります。御答弁、よろしくお願いいたします。
◎市長(日野光幸君) 非常に多岐にわたる再度の質問でありますが、基本的なことについて私の方からお答えをし、具体的な項目についての答えは担当課長からいたさせます。 まず、循環型のシステムの徹底の仕方でありますが、やっぱり市民意識を高揚させるということは大事なことでありますから、あらゆる機会を通じて徹底をしていきたいと思います。そして、その中で今御指摘が.ありました非常にいい取り組みをしとるところについては、それなりの対応はした方がいいだろうと私も思います。いいところは模範として、表彰するとかそういう対処の仕方もあるだろう思いますから、そういうことを考えておりますが、私は昨年ある公民館の総会の場に行ったときに、その総会の場で苦言を呈したところがありました。公民館の入り口のところにごみ集積所があるんですけれども、とにかくめちやくちやなんですね、収集の仕方が。これらがこの公民館でこういうことがやられておるということについては問題があるということを、総会の場で私は申し上げたところも実はあるわけでありまして、意識の高揚については徹底をしていきたいと、こう思っております。 それから、コンテナ方式による云々との再質問でありますけれども、実は
西都児湯クリーンセンター、いわゆる共同体で既に動き出しておるところであります。ですから、この環境問題というのは、西都だけがきれいになっても隣の町が全然取り組んでなきやだめだし、また、となりの町がきれになっても西都が取り組まなければだめだと思います。全体が環境をよくするための取り組みをするべきだと思うんです。そうなりますと、コンテナ収集というのはいい面もあるだろうと思いますが、今のビニール袋収集をこのコンテナに変えるということになりますと、それぞれの町で今取り組んでおることがからっと変わるわけでありまして、
西都児湯クリーンセンターとして統一をして取り組むということになりますと、これはなかなか厳しいだろうと思います。 それから、経費の問題で御指摘をいただきましたが、私も経費はできれば節約した方がいいと思っております。その中で、私も市長になって一年と十カ月たつんですが、なってすぐ児湯環境整備組合の管理者になったんですけれども、この
クリーンセンターを建設する場合に、地元周辺の皆さんと話をする場合にいろんな要望が出るんですよ。言われましたように、とにかくここにつくる
クリーンセンターは、どこから見ても
ごみ処理施設だと思われないような施設にしてくれと、こう言われる。そうなると、ただ建物だけつくる場合はいかにも
ごみ処理施設のように見えるから、建物の周辺にいろんなものを加味した施設にしてくれという要望が多岐にわたるんです。それを受け入れないと、なかなか同意が得られないという状況でありますから、いろんな市民の要望というのを入れておるんです。ですから経費がかさむ。ただ、その中で、私は御指摘がありました風力発電については、理想的ですけれども、これはできないと思うんです。難しいだろうと思います。相当経費もこれはかかります。だから、これは別な方向で検討していきたいと考えております。いよいよ
西都児湯クリーンセンター、平成十七年の稼動に向けて余り時間がないわけでありまして、宮崎の大瀬町との連動もありますから、統一したとにかくごみ収集、ごみの出し方、いろんなことを考えていかなきやならないだろうと思いますから、これからも御意見等をいただきながら取り組んでまいりたいと思っておるところであります。 そのほかについては、担当課長からお答えをいたさせます。 次に、
男女共同参画社会についての条例制定でありますが、これは大会で私が申し上げましたように、当日は知事もおいでになっておりましたが、県としても条例制定に今取り組んでおるところだということでありまして、私としましては、西都市における条例制定を十五年中には制定したいと思っておるんです。ただ、その場合に、御指摘がありましたように、ただ単に我々事務当局だけで条例案をつくって、これが西都市の条例ですよということになると、これはやっぱりだめだろうと思うんです。ですから、市民の手づくりによる条例というのが一番理想的だと思いますから、せっかくさきの大会のときに西都で実行委員会等もできたわけでありますから、そのメンバーの人たちやいろんな人たちの意見を、いわゆる皆さんの手づくりで条例をつくってもらいたいなと思うんですよ。だから、そういう形でこの条例制定には対処をしてまいりたいと思っておりまして、さっそくこの議会終了後でも担当課に指示をして、その対策会議の編成等に入ってもらうように指示をしていきたいと思っておるところであります。 以上でございます。
◎教育長(黒木康郎君) 新名議員の再質問にお答えします。 初めに、男女混合名簿についてでありますが、現在、市内で取り入れている学校はありません。このことについては、統計処理上の課題等もあり、まだまだ論議の余地があるようでございます。前教育長も申しましたように、学校での十分なる検討の上、実施されることについては、何ら意義を唱えるものではないと考えております。 次に、教職員の研修についてでありますが、先ほど述べましたように、人権教育の一環として既に研修を実施しており、今後も継続してまいりたいと思っております。 また、小学校の四年生に発行しております資料の活用については、四年生の在校するすべての学校で活用している、また活用を予定しているようであります。 次に、
ジェンダーフリー実践指定校等の西都市独自の事業についてでありますが、男女の協力や相互理解については、すべての学校で全教育活動の中で行うべき課題であり、当然行っている現状から、今のところ特別の取り組みは考えていないところであります。以上でございます。
◎
生活環境課長(黒木良直君)
循環型社会づくりについての再質問にお答えをいたします。 まず、市長の方からの答弁がございましたので、重複する分につきましてはお許しをいただきたいと思います。 初めに、
市民協同体制と循環型社会の実現についてでありますが、まず一点目の市民協同の資源
循環型システムづくりをどのように計画しているのかとのお尋ねでございますが、
西都児湯クリーンセンターは、宮崎県の策定した「
ごみ処理広域化計画」に沿ってごみの減量化、資源化を目的とし、
資源循環型社会を目指した施設でありますので、廃棄物の処理につきましては、住民、事業者、自治体がそれぞれの立場の役割、責任を果たしていくことでのごみ処理計画であり、今後とも市民の理解、協力を得ることとなりますので、これ等につきましては御理解をいただきたいと思います。 次に、二点目のごみ処理に係る将来の目標の設定についてでありますが、分別が変わり、再資源化に取り組むことによりまして、特に不燃ごみにつきましては、現在、小林の産業廃棄物処理施設で焼却をしておりますが、この十三年の実績でいきますと、この不燃ごみにつきましては、資源化に取り組むことによりまして、ごみの重量で約三〇%、約六百トンの減量化を予定しております。金額にいたしまして、推定ではありますけれども、年間二千五百万程度のごみ処理経費の縮減がされるものと見ております。なお、全体的な数値目標につきましては、システムが根本的に変わるため、数値であらわすことは現時点ではできませんが、いずれにしましても、施設の共有化と再資源化に取り組むことによりまして、ごみ処理にかかる経費の縮減が図られるのは明らかであります。また、引き取り業者につきましては、財団法人日本容器包装リサイクル協会を通すことを基本としながら、今後、
西都児湯環境整備事務組合において協議をしていくことになります。 次に、三点目のごみ収集がコンテナやかごでなくビニール袋になった理由、試算についてでありますが、先ほど隼人町を西都市に置きかえをいたしましてお答えをさせていただいたところでございます。なお、ビニール袋による収集につきましては、先ほど市長が申しましたように、
西都児湯環境整備事務組合で統一した形で取り組むことが決定しているところでありますので、これまでどおり今後もビニール袋による収集を継続していくことといたしております。御理解をいただきたいと思います。 次に、
西都児湯クリーンセンターについてのうち、
リサイクルプラザの施設規模の見直しについてでありますが、当然ながら
西都児湯クリーンセンターは、ごみの排出の段階で、排出者により分別、洗浄は徹底して出されることを前提とした施設でございます。廃棄物処理基本計画の中で、各市町村のごみ量の実績をもとに施設規模を決定しているところでありますので、これ以上の施設規模の縮小を図ることはできません。これにつきましても御理解いただきたいというふうに思います。 次に、二点目の太陽光発電施設についてでありますが、先ほども市長の方からお答えをいたしましたとおり、まだ計画段階であります。太陽光発電につきましては、多額の経費もかかるということから、現在、この太陽を生かした施設は何かできないかということで、見直しを含めて現在検討しているところでございます。 次に、三点目の
エコファームについてでありますが、
エコファームは、菜園を持たない団地などの方たちに公募によりまして貸し出しをして、各家庭ごとにコンポストを設置していただきまして、生ごみの減量化・堆肥化等を行いながら野菜づくりが楽しめる、家族ふれあいの場として活用を目的として整備をするものであります。なお、今後、運営規則等につきまして、環境整備事務組合において整備していくことにしております。 それから、四点目の風車のモニュメントについてでありますが、市長の方からもお答えございましたとおり、地元の皆様の要望もありまして、計画がされたところでございます。年間の風力が不足するということで、風力発電につきましては実施できない状況であります。しかしながら、別の形での風のほかにふさわしい何かモニュメントを計画したいということで、現在、検討中でありますので、これにつきましても、また御相談をさせていただきたいというふうに思います。 以上です。
◆七番(新名美穂子君) それでは、自席からの最後の質問をさせていただきたいと思います。要望とかがたくさん入ってまいりますけれども。それでは、本当に市民協同で参加して、市民協同で体制をちゃんとつくっていけば、どこでもごみのリサイクルが、資源として返ってくるようなシステムをつくっているところがたくさんあるわけですので、たくさんの人たちがそういうシステムづくりをしたいと、もう市民の方の気持ちが高まってきているというのが状況だと思います。もちろん、中にはそういう考えでない方も、うるさいとか自分の出すごみは勝手じゃろとか言う方もいらっしゃるのではないかと思いますけれども、ぜひ市民協同、三位一体となった体制づくりを進めていただきたいと思います。 それでは、この
クリーンセンター関係で少し私の考えを述べさせていただきたいんですけれども、管理責任者がうちの市長でいらっしゃるということで、きょうは、この事務組合の業務委託をする形でやってるから、余り議会とか市町村は口出しができない状況だということはちゃんと心得て質問をしているつもりでございます。まず、これが七十億円もかかる施設ですので、幾ら事業を任せる形といっても、余りにも見えない状況が感じられるんですよ。前回十二月の質問のときもそうだったんですけれども、もう少し早い段階で市民にもわかったらいいのではないかと。できて、かなり進んでからこうですと言われると、市民にとっては、それなりの努力をする余地もないままに何か進められていくというふうな感じがいたしましたので、あえてきょうは質問をさせていただきました。そういう理由がございます。 それから、個々のことについてでございますけれども、特に
エコファームについては、勤労者の世代などに余り菜園を持たない人たちにというお話がありますけれども、ここで農業をしたことのない人たちが
クリーンセンターに人った場合には、また指導者なりが必要になってくるのではないかという気がいたします。一時、JA西都で取り組んだこともありますけれども、指導者が遠くにいたという関係ではなかったかと思いますけど、今ほとんど参加者がなくなってるという状況ですので、そういう事例も検討していただいて、本当に適当かどうか、非常に日当たりのいいところが
エコファームの予定地になっておりますので、そこ辺の将来のそういう採算とかそういうこともあわせて、指導者とかもあわせて、検討していただけたらと思います。 それから、モニュメントの風車についてですけれども、これは風、風力が足りないからモニュメントになったというのはお伺いしておりましたんですが、実は本当に実利のないものは、こういう財政状況の中だから、できたら地域住民の方の理解も得て、違う形というかつくらないようにするということも大事かなと思うんですけれども、もしどうしてもそういう観光としてしたいという場合には、今、風と光の芸術家で新宮晋さんという方が、各地にいろんなそういう風と水と光を利用した造形の芸術家がいらっしゃいますので、もしよかったらそういう方の作品なども計画の候補に入れていただけたらと思います。 それと、先ほど申しました、教育長にですけれども、「できることいっぱい~女の子だって男の子だって~」という冊子のことでございますが、よく学校の先生方にこの本のことを聞いてみると、「さあね」とおっしゃる方が多いんでございます。それで、一応先ほどおっしゃったように、四年生を対象にこの本はされてるということで、直接四年生の先生に行くからかもしれませんけど、ルビも振ってあるし、四年生に限らず、いろんな教材に使っていただきたいなということも県の方から聞いておりますし、もちろん私、この学校の教材について介入するつもりはないんですけれども、こういう本もあるんだということもぜひたくさんの先生方に知ってほしいなと思いましたので、質問の中に入れさせていただきました。 いろいろありますけれども、例えば学校の中で、先ほど私の提案したことはちょっと無理だということだったんでございますけれども、授業の中に今NHKでやっている「ようこそ先輩」というので課外授業を専門家がするのがございますよね。そういった各クラスの取り組みなんかもできないものでしょうか。といいますのは、私もそうなんですけれども、
ジェンダーフリーという意識になるのには、大変長い時間がかかると思うんですよ。いつでも私自身がそういう
ジェンダーフリーになってないということを感じることがたくさんございます。先生方もやっぱりそういう中で育ってきてらっしゃるので、そういう専門家の方を時々招かれて、何かそういう特別な本当の専門の方の授業みたいなのを入れていただくような方法も考えていただけないかなとあわせてお願いをしてみたいと思っております。 以上でございます。いろいろと丁寧な御答弁、ありがとうございました。
○議長(池沢正博君) 暫時休憩いたします。 午前十一時六分 休憩 -------------- 午前十一時十八分 開議
○議長(池沢正博君) 次に、五番中野 勝君の発言を許します。
◆五番(中野勝君) (登壇)それでは、発言通告書に従って、順次質問をさせていただきます。お昼前には終われということでございますので、早口で申し上げます。 まず最初の質問は、市役所人件費を中心とした臨時職員採用基準と支給される賃金などについての質問でございます。 「広報さいと」十月号を見た一市民からの訴えでございますが、市職員の給与表を見た方が、市長など特別職を含む市職員に支給されている給与、報酬などの人件費率が市の歳出額に対して年々高くなっていること、また、時間外手当として支給されている額も六千八百万円になっていることなどを指摘されました。その上、臨時職員への支給賃金を加えますと、西都市の財政は人件費によって侵食され、そんなに遠くないうちに人件費でつぶれていくのではないかと厳しい批判の声でございます。私は、これまで退職金の問題や市職員駐車場問題など質問で取り上げてまいりましたが、その後も行財政改革に関する問題といたしまして、市役所や市職員に関することを多く取り上げました。議員として、基本的な市政運営の諸問題、すなわち財政の見通しと将来の人口増対策に対しても今後積極的に取り上げ、質問もしていかなければならないと強く自覚しているところでございます。まず、市民生活のよりどころとなる市役所の本陣の問題、反省すべきところは反省し、改革するところは改革していくことによって、市民に喜んでもらえる市政を推進する必要があるというふうに思います。さきの六月議会でも、「陳より始めよとのことから判断しながら対処していきたい」と市長の答弁もありました。このことを指しておられるんだろうと、私は私なりに理解をしておるところであります。 さて、質問に入りますが、市職員の問題につきまして、これまでの議会でもいろんな角度から諸先輩議員にょる質問がなされております。例えば、パートや非常勤を含む全職員数での佐土原町との比較とか人事管理においての問題とかであります。一方、その中で、臨時職員のことも取り上げておられました。「佐土原町では延べ百十五名の雇用がされている。住民サービスにこれだけの臨時職員が必要かな」と疑問を投げかけた上、「支払われている賃金も一億数千万を超えるものとなっている。これがほかの事業に使えれば、相当量の事業ができるのだが」との質問内容でございました。さて私は、パートを含む臨時職員について質問をさせていただきます。 その第一点は、採用されている現状と今後の改善計画についてであります。質問に必要な資料として、総務課職員から事前に資料を提出していただきました。その資料を見ますと、まず平成十四年十一月一日現在で採用状況ですが、臨時職員が五十八名、パート職員が三十九名、合計九十七名となっております。また、支給される賃金によって報告されている平均人数は、平成十三年度が臨時職員が月平均でございますが五十名、パート職員が月平均四十六名、合計九十六名となっております。臨時職員、パート職員、年間支払い賃金は一億一千二百万円強となっています。月平均にしますと、約一千万弱の賃金が支払われてる。平成十四年度の臨時五十七名、パート三十二名、合計八十九名と推定されております。十四年度予算では、一億七百万と予算計上されていますが、このように臨時とパートを合わせて、毎年度九十名台の採用がなされていますが、その必要性といいますか、本当に毎年このような採用が必要なのでしょうか。OA化を初めとして、事務改善もかなりのスピードで進められておりますし、正規の職員の資質や能力も向上していることから考えますと、どうも納得いかない感じがいたします。そこで、臨時とパート職員の採用に当たっての根拠とその理由について、まず明確な答弁を求めたいと思います。 次に、採用に当たり、改善すべき問題点はないのか。あるとすればどのような対策があるのか。その計画などについてお尋ねしていきたいと思います。私は、臨時及びパートの採用に当たっての問題点として、議員とか有力者が依頼すれば、特別な配慮がなされ、採用が決められるそうだという話もたくさんの人から間いております。このようなことが実際にあるでしょうか。もし、それがあるとしたら、極めて遺憾なことだと思います。関係当局の報告では、西都市臨時または非常勤の職員の任用に関する規則に基づいて、原則として主管課が臨時職員などの応募履歴書によって選考し、起案の上、総務課に提出、同課において任用などに問題がないか確認し、採用していることだそうでございます。それから、採用された後、半年または一年を経過した場合でも、所管の異なる課において引き続き任用されていることも聞いております。いわゆる任用期間の渡りをしてると、このようなことが実際行われているというなら、これは言語道断のことであります。臨時、パートの採用方法、すなわち任用の場合の改善点はあるのか、ないのかについて、市長の明確な御答弁をいただきたいと思います。 次に、支給賃金における問題点とこれからの対応について伺いたいと思います。これは質問に必要な資料でして、当局から資料の提出をしていただきました。まず、それぞれの賃金と時給についてでありますが、臨時一般事務員、日額でございますが五千七百円、保育士などの技術職で五千九百円となっております。また、パートにおきましては、一般事務で時給七百三十円、技術職で七百五十五円となっているところであります。この現状をもとにして、隣の佐土原町及び新富町と比較してみました。これは佐土原町、西都、新富の合併パターンということでございましたので、比較をさせていただきました。まず、佐土原町の臨時一般が日額五千二百五十円ですから、本市が四百五十円高い、パートが時給六百六十五円ですから、本市とすると六十五円、本市が高くなっております。また、新富町の臨時一般は日額五千円ですから、本市が七百円高く、パート時給六百二十五円ですから、これも本市が百五円も高いという状況であります。そこで、確認しておきたいことは、この時給が、あるいは日給とか、何を基準にして決められてるのか、市長より明確な答弁をいただきたいと思います。 私は、少なくともこの基準となる根拠として、その地域圏や生活圏及び経済圏を考慮して決定すべきだというふうに考えております。全国とか県内各市の平均とか、あるいはまた水準で決めるものでは、矛盾があるのではないでしょうか。民間企業や商店の臨時とかパートに支給されている賃金も、整合性と納得性が必要と思います。これらを考慮した上、やはり西都市の場合は、佐土原町や新富町の支給賃金を参考にする。適切な対応だと思いますが、どうでしょう。支給されている賃金、すなわち時給と日給の見直しを考えるべきではないかということであります。 先ほども指摘をいたしましたが、民間のパートさんや臨時雇用の方々、市役所の臨時、パートに支給する賃金に比べ本当に低い額になっています。しかも、採用されている企業や商店も、今非常に経営が苦しくなっております。年度内にやめてほしいと言われている人もたくさん私、話を間いております。まさに肩たたき、リストラに戦々恐々、生活の破綻につながる状況であります。このような現実に立ってみた場合、市役所職員の適正化を含め、臨時職員採用体制の見直しと支給賃金の改善と改革は、今避けて通れる問題ではありません。市長の確固たる決意と御答弁をいただきたいと思います。 次に、職員の名札着用についてでございます。 この市職員の名札着用の問題については、私が調べたところでは、歴代の中武市長、黒田市長時代から何回となく諸先輩議員が取り上げ、質問されております。その都度、「市民との最もつながりの深い職員が仕事上、市民と対応する場合、その職責と氏名がはっきりしていることは、コミユニケーションを図る上で非常によいことだし、できる限り着用するよう職員に理解を求めていきたい」という答弁をされているようでございます。後ほど申し上げますが、この名札着用については、本市でも昭和六十年代ごろから言われ続けてきました。しかし、今日になっても同じような答弁が繰り返されるのはどうでしょう。つまり、依然として着用が徹底されていない状況です。果たして、日野市長におかれては、これにどのように対応されていかれるつもりでしょう。 私は議会に籍を置きまして今日まで、常任委員会あるいは特別委員会で、県外に行政調査あるいは研修などに参加させていただきました。その行く先々の各市では、顔写真入りの大型の名札をきちんと着用して、私たちに応対していただきました。また、環境問題で先般、個人的ではございましたが、水俣市に行きました。そこでも同じく、全職員が大きな写真入りの名札を着用して業務に当たっておられました。私たちもその職員に接して本当に身が引き締まり、すがすがしい感じがいたしました。同じ市という行政体の中で、同じ地方公務員としての職員が今、よその市ができて、なぜ私たち西都市がこのような徹底がなされていないのでしょう。今回は、どうしてもこのことを市民の前ではっきりさせておきたいと思いまして質問をさせていただきます。また、日野市長であれば、きっと必ず実現されるだろうという期待を持ちながら率直に申し上げるところでございます。 まず第一点、本市においての名札着用の現況とこれからの対応についてであります。私が拝見する限りでは、課長管理職に当たっては、本日もお集まりですが、課長さん、皆さん方はほとんどの方が着用されていますが、ただ全職員のおよそ半分以下しか着用していないというのが現状ではないかと思います。極めて残念なことであります。ここで私が繰り返し申し上げるまでもなく、名札を着用することで、職員という立場の自覚と責任を持ちながら仕事ができて、市民サービスも向上していくだろうと思います。なぜこのように着用する職員が少ないのか、何が問題で着用できないのか、その理由を明らかにされるとともに、これからこの事態をどのように改善・改革していくお考えか、その対応について市長からの御答弁を求めるものであります。 次に第二点は、今すぐにでも市職員の名札着用規程をつくるべきではないかということであります。私が収集した資料以外にも、全国でかなりの多くの市で規程が制定されております。県内でも、都城市では、昭和三十九年に施行になっております。また、近県では、鹿児島県が四十三年、鹿屋市が四十四年度に制定・施行にあります。ほかの自治体でも、たくさんの自治体で制定・施行されています。私も議員になさせていただき、胸にバッジを着用していることで本当に身が引き締まり、節度ある姿勢のもとでその責任を自覚することができます。バッジをつけていなくても、そうでなければなりませんが、ともすると私も人間であります。気が緩むこともあります。やはり、決まりによって行動や姿勢を正すことができると言われてるとおり、バッジと名札をつけることにより、心身ともにその立場と責任を自覚し、市民の皆さんに接することができるんだと思います。市職員、市役所のための職員ではありません。市民のための職員であると思います。労働組合があっての職員ではなく、市民あっての職員だと思います。もちろん、私たち議員も同じ立場にあるわけでございます。市長、このような原点に立って、ぜひ着用規程の制定に取り組むべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。 最後は、提案を含む質問でございます。 言うまでもなく、長い間の経済の低迷、景気の冷え込み、そして消費の低下など、本市の地元商業者はどん底の苦しみにあえいでいます。シャッターのおりているところも年々増加しているようでございます。そこで働いていた人々も、限られた就職先を探して、必死の思いで走り回っておられます。県下の各市町村は、地元商業者を中心とした活性化を図ろうと、商工会議所や商工会を事業主体とする商品券発行事業を実施しております。本市においても、今、西都商工会議所において、西都市共通商品券発行事業の立ち上げを計画されていて、三財商工会などと協議や相談を進められていると伺っております。そこで、質問の項目に挙げていますとおり、地元の商店活性化を図るとともに、そして、そこで働いてる人々の雇用の安定の一助になればという目的のもとで、市の三役や職員の方々による給料あるいは報酬から、一定の割合を決めて発行される商品券を購入してはいかがなものかということであります。特に、市職員の中で西都市以外に居住しておられる人は、西都市内で買い物など消費活動をしてもらえることになりますし、これが市民に喜びを還元することになるだろうと思います。現在、市外から通勤職員は六十八名と伺っております。もとより、これは三役、市職員の方たちのみに求めるものではなく、私、議員という立場から、皆さんと一緒になって商品券購入に加えさせていただきたいと思っております。この質問と提案に、市職員の前向きの協力が前提でございます。市長のもとで十分御検討の上、ぜひ実現できれば幸いに思っております。市長より確固たる決意の答弁を求めて、壇上からの質問を終わります。(降壇)
○議長(池沢正博君) 暫時休憩をいたします。 午前十一時四十分 休憩 -------------- 午前十一時四十分 開議
○議長(池沢正博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。市長。
◎市長(日野光幸君) (登壇)中野議員の御質問にお答えをいたします。臨時職員等の問題についての答弁をします前に、事実関係を明らかにしておきたいと思います。臨時、パートの賃金の総額を質問議員は十数億と言われましたけれども、正しくは十三年度が一億一千二百万円でありまして、十四年度予算がー億七百万円でありますから、間違って伝わると困りますから、できれば御訂正方をお願いをしておきたいと思います。それでは、順次答弁をいたします。 まず、臨時職員等の採用に関しまして、西都市臨時または非常勤の職員の任用等に関する規則に基づき任用をしております。原則として、臨時職員の採用については、必要とする主管課がその応募履歴書に基づき選考、起案し、総務課で雇用期間等の運用に問題がないか確認の上、採用しているところであります。臨時職員等の古い応募者から順次採用するよう各課に指導しておりますが、常に二十人から三十人程度の方が採用待ちであり、長い間、採用がない方がおられるのも事実のようであります。今後の改善対策としては、採用の公平公正を期するため、古い応募者が優先されるように、県や他市等の例も参考にしながら対応してまいりたいと考えております。 次に、支給賃金の問題点とこれからの対応でありますが、臨時職員の賃金につきましては、県内九市の状況等を参考に決定しておりますが、現在この賃金のレベルは、県内九市では下位に位置しておりますけれども、御指摘のように町と比較をしますと高いようであります。しかしながら、現在の賃金を下げるということについては、いろいろと影響があると考えております。そこで、臨時職員等の人件費の抑制のための対応についてでありますが、昨日の松浦議員の質問にもお笞えいたしましたように、事務量や事業の推移等も考慮し、極力その抑制に努めてまいりたいと考えております。 次に、市職員の名札着用についての質問にお答えいたします。 名札の着用状況でありますが、課長や課長補佐はほとんど着用しておりますけれども、若い職員の着用率が確かに悪いようであります。全体で約半分程度の着用率と思われます。名札着用の問題で、これにつきましては、行政実例により職務の遂行上必要があると認められる場合に限られておりますので、強制はできませんけれども、しかし、御指摘のように、名札着用に関しては、課長等を通じ、その励行にさらに努めてまいりたいと考えております。 次に、着用規程の制定についてでありますが、県内九市のうち二市が着用規程を制定しているようであります。今後、いろいろとこの名札着用の励行を進めるための諸協議をしてまいりたいと考えております。次に、活性化対策の一環としての商品券購入についての質問でありますが、市の三役やら職員などの給与、報酬から一定割合を商品券の購入として定めることは、法的な問題もあり、実施困難であると考えます。なお、現在、西都商工会議所において、商品券発行事業が計画をされておりますが、市としましては、事業の内容を十分に吟味しながら、協議を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。(降壇)
◆五番(中野勝君) 大変、失礼しました。先ほどの数字、ちょっと一けた間違っておりました。 それでは、二回目の質問を自席から少々させていただきたいと思います。私はここに臨時職員問題を取り上げましたが、後で申し上げますとおり、一定の決まりを守りながら任用の決定をすれば、必要に応じて臨時職員を採用することに反対しているわけではありません。特に雇用の創出の拡大など、今強く求められております。そして、臨時職員として採用していただきたいという希望者もたくさんおられることも事実でございます。しかし、問題はここからでございますが、まず市の臨時職員の場合、特定の人が継続的にということは問題があるように思います。採用手続において、議員や有力者の口ききで、あるいは政治的配慮と、特別に片づけて取り扱われている問題があります。ある人は、だれ人か名前は申し上げられません。ある人、採用申込書を提出して、履歴書を提出、もう一年以上待っているそうでございます。しかし、いまだに何の市からの応答はないということに、市に対して大変不満を訴えられております。 このようなことは、私は臨時職員の任用がすべてだめだと言っているわけではなく、その任用手続に問題があるのじゃないかという、問題があるとすれば、それを是正していくべきではないかということを取り上げているのであります。先ほど、市長から答弁いただきましたけれども、公平公正を期していきたいということでございますが、どこに公平公正さがあるのかなという気もするわけでございます。それが言葉だけになってはならないという思いでいっぱいでございます。 もう一つの問題は、市の財政運営の現状と今後の見通しという点から考えた場合、臨時職員の任用がこのままのあり方でよいかどうかということであります。つい先日、十一月二十八日の宮崎日日新聞を見て驚きました。先ほど新名議員も取り上げられていますが、この新聞の記事でございます。厳しい財政運営の解消を目的とした串間市が
財政危機宣言を公表した記事が載っておりました。これでございます。その宣言内容の主なものは、市四役の給与カットをー割に増率する、管理職手当二〇%カットを継続する、職員定数と給料の適正化、臨時職員の配置と抑制ということが載っておりました。経済的な予算削減事項として、このように人件費に切り込んだのは、方針であるようであります。このことを見ても、これらは串間市だけの問題でなく、西都市もこのような現実に直面しているのではないだろうかという思いでいっぱいでございます。 それといいますのも、数字で見る西都の歩みというのを、資料がございますが、これに目を通して、ここにございます。そろっています。こういう資料がございます。これに目を通してみますと、昭和三十八年十二月一日、西都市は財政再建準用団体と指定されたことを知ったからであります。この意味も私わかりません。それで、自治用語辞典によって調べてみました。この団体に指定されると、財政上の赤字解消をするために、国の特別措置法による再建計画に基づいて運用しなければならないことが、制約があるそうでございます。行政運営において、市民サービスなど大きな影響が出てきます。このような前歴のある西都市で、串間市の出来事は対岸の火事と見ることは本当に危険だと思います。臨時職員起用のことも、串間市は減員する方向で考えているようでございます。私は壇上で申し上げましたが、相当多くの予算をつぎ込んでOA化や事務改善を進めながら、臨時職員の任用は昭和六十年代からずっと九十人台をキープして、したがって、人件費は減額されてないまま現在に至っているのであります。残念ながら、西都市も串間と同じく、実質的には
財政危機宣言をしなければならない事態になるのじゃないかという心配でございます。ですから、臨時職員のことについても、今後、減員計画を立てていくべきではないでしょうか。財政がパンクしたら、正規の職員もあるいは臨時職員も吹っ飛んでしまいますが、もちろん市民も地獄であります。今回、この臨時職員の問題を取り上げた理由はここにあるので、御理解をいただきたいというふうに思います。 それでは、質問に入りますが、順序が前後したり、そろわないところも出てくるなど、先ほどの例もございますが、一年生議員、新人議員だということで、大目に見ていただきたいと思います。 まず第一点、臨時職員やパート職員、任用方法の問題点をそれぞれ、それから今後の取り組み方についてであります。私は臨時職員の問題について質問をするため、参考として「地方自治診断事典」を見ました。その中に、臨時職員の任用は適切に行われているかという質問、投げかけ、問いですね、質問に対して、次のような指摘がなされております。それをかいつまんで申し上げますが、「臨時職員を置くことができるのは、緊急の場合、人事委員会を置く市町村は、任用候補者、名簿がない場合に限られます。そして、その任用期間は原則として六カ月、長くて一年を超えることがあってはならない。継続的に任用される数は相当数に上っている。正規職員と異なり、臨時職員の場合は安易に取り扱われやすいから、このようなことはできるだけ解消していくようにしていただく」ということが書いてあったようでございます。そこで、再質問の第一点は、登録制度を確立していくこと、そして、取り扱い窓口は総務課人事係に一本化などの体制づくりをすぐにも取りかかるべきだと思いますが、市長の答弁を求めるものであります。 再質問の第二点は、臨時職員の人件費問題にも関連しますが、西都市の財政健全化を確立するために、また、市民にすっきりとした理解を求めるためには、やはり年次的採用計画をきちんと立てて、議会にも市民にも内容を公開して理解を求めるべきだと思います。実はこの臨時職員採用計画、職員の定数適正化等について、これまで市として行政改革の上からどのような対応と構想を持っておられるか、いろいろな資料に基づいて調べてみました。その一つとして、市長のもとで策定された行政改革大綱の内容を検討しました。まず、昭和六十一年三月付の政策では、中武重美市長の行政改革大綱ということがございます。これでございます。臨時職員に関することだけ取り上げてみます。臨時職員の採用抑制という項目があり、賃金を二〇%目標に削減していくということが明記、はっきりとこの中にうたってあります。また、当時の西都市行政改革懇話会の報告書ですが、当時の会長は東正敏さんですが、この東さんも亡くなりましたが、この資料は会員の方から譲っていただきました。見せていただきました。この報告書では、「常時八十から九十名程度の雇用がされており、中には特定の課に年間を通して雇用されている。これをなくすため、削減目標が必要だ」というふうにこの中で指摘をされておるんです。 ところが、平成八年六月二十五日付の策定をしてる黒田市長の行政改革大綱の中身はこれでございます。職員定数の適正化の項目があっても、臨時職員のことは全く触れていません。さらに、平成十三年の十一月、現日野市長のもとで策定された新たなる西都行政改革大綱においても、事務事業の見直し、OA化の促進についてのことは述べられておりますが、臨時職員の臨の字も見当たらないのが事実でございます。計画性や見通し、具体的な構造などについて、同じ西都市の行政改革大綱であります。一貫したものがそこには示されなきやいけないというふうに私は思います。昭和六十一年度策定、明らかに臨時職員削減計画が示されていました。なぜ、その後、この大綱の中にその削減計画が消えてなくなっております。恥ずかしいことじゃないですか。そこで、市長、なぜ大綱の中で臨時職員の対応について上げなかったのか、その理由について明らかにされるとともに、今後、具体的な削減計画について現在での考え方を再度お示しいただきたいと思います。 次に、臨時職員の賃金などについて、壇上での質問内容が私の理念と考え方であります。先ほどの答弁では、納得いかないところがあります。事務事業の見直し、健全な財政運営の確立という原点に立って、市民が矛盾を感じたり、批判を受けないように改善を図っていかれるよう、指摘をしておきたいと思います。 次に、職員の名札着用についての再質問であります。 過去に何人かの先輩議員が何回となく質問されました。その質問に対しての答弁は、今回も一歩も前進しておりません。「強制はできないから」「職員団体とも協議しながら励行に努めたい」とか、答弁を終始されております。確かに、全国的に名札着用についての声はあります。よい面と悪い面がありますが、名札着用の反対、仕事、個人であるからという批判もあります。仕事によっては、特定の個人名が知られることは非常に問題があるとか、名前を覚えられることはストーカーにつながるなど、あるいはいろんなこういった反対の御意見もありますが、全部言ったら切りがありません。職員として、その立場で物申すなら幾らでもあるでしょうが、壇上で言いましたとおり、市民のための職員、市役所や労働組合のための職員では決してないということでございます。そこのところを理解され、一歩も二歩も前向きに考えて、市民サービス、市民のニーズにこたえていただきたいというふうに思います。先ほど、先進市の取り組み方も紹介いたしましたとおり、早くから、そしてたくさんの市において、名札着用規程をつくって対応されております。同じ市役所の職員、西都市職員が着用の徹底もできない、着用規程もつくらないということは、本当におかしな現象であります。西都市は、職員組合がそんなに強いものかなというふうに思います。そんなに遠慮をせないかんとかなというふうに思います。もう一言、つけ加えておきます。市長から再度御答弁を求めたいと思います。 それから、先ほど資料でも紹介いたしました昭和六十一年三月二十五日、西都市行政改革懇話会の中、この資料の中でございますが、報告書の中に、最後の方に「職員のネームプレート着用は、市民サービスからぜひとも必要である」ということを明記して、市長に答申をされております。この当時から問題視されてきた提言であります。行政は、市民にとってよいことであれば継続性が求められる。なぜ、今までこれを無視しできたのか。過去の大綱も報告書も、ほこりにまみれて棚の奥に放置されていたのではないでしょうか。それではいけないというふうに思います。西都市は今、新たな市長のもとで既に船出をしております。この職員名札着用問題も、決して形式のみにとらわれることなく、心身ともに市民と一体になった市役所づくりを、西都市勢発展の基礎づくりを目的にして提言をしておきたいと思います。市長、この際、名札着用規程の制定に向けて、断固たる決意で取り組むべきだと思いますが、もう一度、しかとした答弁をいただきたいと思います。 最後に、活性化対策を目的として、三役、職員などの商品券購入についてでありますが、このことについても、今後、市長を中心に前向きに検討、協議をしていただき、自席からの再質問を終わりたいと思います。
◎市長(日野光幸君) 幾つかの再質問でありますが、私も特定の人が紹介した人が長い間勤めておるということはないと思いますけど、そんなことが実態があるとするなら、直ちに対応したいと思います。私もそんなことは不公平だと思います。 それから、窓口の一本化については、この質問は非常にいい質問だと私も思います。ですから、一本化に向けて努力をしたいと思います。臨時職員の削減については、これは先ほど中野議員、自分も一年生議員だと言われましたが、私も一年生市長なんですよ、まだ。まだなって一年十カ月です。今、徐々にそれをあらわしてきとるわけでありまして、現に職員の特勤手当とか出張旅費の日当の削減とか、順次いろんなやつをやってきておるわけです。だから、これから見てほしい。そう一挙にいきません、まだ、一年十カ月じゃ。姿勢はそういう姿勢を持っておりますから、そのような姿勢で取り組みますが、したがって、既に来年度の予算編成の中で、臨時職員を削減をしろという指示をしとるんです。今の数はもうだめだと、削減計画に基づいて予算措置をしなさいという指示をしておりますから、ぜひひとつこれを見てほしい、こう思います。 それから、この臨時職員のことで、行革大綱になぜ上げなかったのかということですけれども、中武市長時代の大綱を議題にされておるんですが、やっぱり市長は市長の考え方があると思うんです。私はこの臨時職員の問題は、わざわざ臨時職員を何%削減とする大綱に上げなくても、全体の人件費抑制という面から、しかも適正な臨時職員の数はこれだけだということを目標というのを出していけば、私は達成できると思いますから、先ほども申し上げましたように、これから職員の人件費の抑制という面からも、臨時職員の削減については毅然たる姿勢で取り組んでいきたい、こう思っております。 先ほど議員の壇上からの質問で、年々職員給が高くなっておるという御指摘でしたけれども、現実には、職員給はこの五年間下がっておるんです。下がっておる。ただ、トータルして決算で見ると、例えば退職者が多く出た年は決算が上がるんです。これはやむを得ません。私は、ことしも定年退職以外に希望退職をされる方が何人かおりますけれども、退職者が多い年はやっぱり退職金という形で支給しますから、全体の人件費が上がります。しかし、現に支給しておる職員給は年々下がっておる。これは御理解をいただきたい。いろんな面で努力をしておるということを御理解をいただきたいと思います。 それから、名札の問題ですけれども、組合に遠慮しとるのかと、私はそんなことありませんよ。そういう言い方は私は気に食わないんです。組合とも毅然たる姿勢で臨んでおりますから、ただ、いろんな社会がそうですけれども、世界がそうですけれども、例えばホテルの経営者と調理人との関係があります。ホテルの経営者と板場との関係で、年間協定が結ばれるだろうと思うんです。それに沿って、板場は板場なりの調理計画を立てる。それはあのとき社長がこういうふうにしなさいと言ったって、そら板場は言うことを聞きませんよ。それと同じように、やっぱり民主的なルールで組合と協定をし、職員団体があるというのはこれは法的に認められておるわけですから、その職員団体と約束をしたことについてはお互いに守っていくということ、これは当然だろうと思います。しがたって、私は民主主義を守るためにも、一方的にこうするということはしませんが、対応については何の遠慮もしません。毅然たる姿勢で臨んできておりますから、これからもそのような姿勢を貫き通していきたいと思います。 そして、西都市の健全な職場づくりを進めていきたいと思いますが、特にこの名札の問題は、私は今総務課長を通じてこういう指示をしとるんですが、まず服装を、市の職員の服装、これを何か統一できないか。一番いいのは、市が予算を組んで制服をつくってやるのが一番いいんです。個人も、職員も負担をする。しかし、それをやるとすると、また財政支出が出てきますから、なかなか一挙にいきません。そこで、今、話をしてるのは、各課ごとに特色のある服装を考えてみたらどうかと、こう言っとるんです。何々課の職員はこういう服装で統一するとか、そういうことはできないか。その後、服装が統一できれば、名札も、カーデガンの上に名札がなかなか似合わないんですよ。だから、服装も統一をして名札もみんなつけるという、そういうことはできないか。いろいろ検討をしておりますから、中野議員の言われることに消極的ではありません。私も名札の着用については積極的に今後も取り組んでいきたい、こう思っておりますから、御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。